昨日11月16日、ルート2主事の修了考査を受験してきました。
調査不足でしたが、解答用紙、解答冊子は提出するのはもちろんのことでしたが、最後まで受験していたのにも関わらず、問題冊子も回収されてしまいました。おそらく合格発表時にR5年の考査問題は公表されるので、回収しなくていいような気がするのですが。回収する理由が思いつきません。覚えているうちに自己採点されると事務局的に良くないんでしょうか。
来たる来年1月中旬の合格発表に向けて、忘れないうちに、覚えている範囲で自分の正答肢を書きだしていきます。もちろん全て記憶に頼っているので、問題文がそもそも違う。答えが違うというところがあると思います。
問題
1 過去問通り。構造一級は修了不要でルート2審査可能
2 X方向ルート2、Y方向ルート3の場合ルート2審査できない
【RC】
・壁量計算 ルート2-1、ルート2-2とも不適合
・開口の上下端、までの耐力壁は、上下が剛強な無開口壁で拘束されていれば、一枚の耐力壁とみなせるが、せん断低減は開口周比だけではだめ
【S】
・鋼材が強くなると均等間隔の横補剛多く必要
・0.3の曲げモーメントが柱脚に作用する考えは必ずしも安全ではない。
・筋交いの保有耐力接合 ①筋交い端部破断②ファスナー破断③はしあき破断の3パターン計算し、どこで壊れるか。若しくは保有接合されているか →さっぱりわからんかった。軽く計算して筋交い端部の耐力が低かったので、それにした
・幅厚比 ウェブの幅はフランジの厚みを引いた長さで計算
・水平拘束されていない柱の座屈長さはその長さとはできない(Lではなく2L?一級の知識で判断)→(今思えば両端固定だからLで良いのかも)
・箱型断面の梁は座屈しない?横補剛不要?
【W】
・CLTの法改正部分 開口30㎝角は耐力に算入できない(25㎝以下に改正)
【そのほか】
・鋼管杭は肉厚6mm以上かつ直径の100分の1以上(1000㎜なので10㎜以上必要、9mmではだめ)
【21-1】
建物高さ、層間変形角、偏心率、剛性率、壁量(あと1つあったかも)においてルート2-1とルート2-2に適合しているか。
壁量がルート2-1にて1階のみ不適合
【21-2】
そで壁長さ、そで壁厚さ、そで壁の配筋(ダブル)、せん断補強筋比がルート2-2に適合しているか
配筋がシングル配筋のため不適合
【22-1】
アンカーボルトの伸び 使用材料を確認or降伏比満たす資料の提出を求める
柱脚の保有耐力接合 耐力、モーメント、せん断力を別途計算書にて確認。α、γの数値の確認。耐力が割り増した力より大きいことを確認
【22-2】
アンカーボルトの伸び能力が無い場合、許容応力度の確認以外にすること
フロー⑥の確認、縁辺の剥落、立ち上げ部周辺の割裂、端部のせん断力による剥落の防止をする必要がある。
問題の感想
択一問題は、新規の問題が多かった印象。(まだ過去問2年分しかないし、毎年同じ問題出してたら皆合格しちゃうから、難しくするのは当たり前)
計算問題の計算量が多かった(壁量計算は想定内だし過去問解いていれば余裕かな。主事試験でも解いてたし。ただ筋交い保有耐力接合の計算量が多かったし、勉強してなかったので時間がかかった)
記述の21番は難易度的には簡単だが、ルート2-1とルート2-2それぞれについて判定しなければならず、見本通りに書かなければならなかったので、多くの時間が取られた。
22番はまさに記述といった問題。審査においてどういった点をどのように審査するのかについて記述させる問題。ただ問題として何を求めているのか、どう書けばいいのか初見で悩んでしまった。
全体の感想
ルート2主事の存在はもちろん知っていたが、具体的にどうやったらなれるかとか、なろうとか思っていなかった状態で、受験資格が主事だけで受けられることを知り、今年試験があるということで勢いで受けてしまった。
受験申込をしてから、いろいろ調べていく中で、ルート2審査件数の状況からあんまり需要が無いんじゃないかと感じてしまった。
また問題1にあるように、この資格には構造設計一級建築士、構造計算適合判定資格者とさらに上の資格がある。そして僕にはその受験資格が無い。
今年ダメだった場合、来年もあればモチベーション維持できるかもしれないけど、次は3年後。
受験料44,000円。解説書(黄色本)も個人負担なので+9,900円。試験会場はアクセス悪く都内在住なのに移動に疲れてしまった。他県の人はさらにだと思う。
国はルート2主事の実施状況とか資格者数、ルート2審査を導入しない理由など調査しているぐらいだからもっと資格者を増やしたいのであれば、3年に1回のこの試験状況と試験会場、受講料の見直しをした方がいいと思う。(建防協へのアンケートにも書いた)