工務店の選び方

「工務店ってどうやって選んだら良いんだろう…?」「ハウスメーカーと工務店ってどっちにしたら良いのかな…?」「失敗したくない…でも何を基準に選んだら良いかわからない…」

家づくりを考え始めた時は、このような悩みで止まってしまう方がとても多いです。

結論から言うと、工務店選びで重要なのは「複数社の比較を行うこと」「自分達のこだわりを認識し、自分達なりの判断基準を持つこと」です。

これを知らずに家づくりを進めてしまうと、価格、デザイン、仕様、提案内容に大きな差があることに気付けず、後悔につながる可能性があります。

この記事では、建築士の視点で考える

  • 工務店の選び方
  • よくある失敗
  • 後悔しないための判断基準

について解説していきます。

工務店選びで失敗する人の共通点

比較せずに決めてしまう

最もよくある失敗は「比較せずに決めてしまう」ことです。工務店ごとに、価格、デザイン、耐震性、断熱性、気密性、メンテナンス性、標準仕様等は様々です。比較を行うことで、近年のトレンドや各社の強みや弱みを知ることができます。

判断基準がない

次によくある失敗は、判断基準が無いことです。比較を行うことが重要と言いましたが、単に比較するだけではなく各社の強みや弱みを知り、自分達の建てたい家はどんなものなのか、しっかりとした判断基準を持つことが大切になります。

営業トークで決めてしまう

工務店もハウスメーカーも営業マンは強みを全面に押し出し、苦手なことや見られたく無いことを自分から言うことはほとんどありません。営業トークだけを信じてしまい家づくりを進めてしまうと、様々な場面で違和感を感じることとなります。
得意なこと、苦手なこと、比較を行いながら信頼できる営業マンを探すことも家づくりでは大切です。

工務店の正しい選び方【7つのチェックポイント】

① 複数社を比較する

まずは、複数社の比較を必ず行いましょう。実際に比較してみると、多くの点が異なることに気付けるかと思います。実際に足を運んで比較することは時間も体力も必要になりますので、まずは気軽に始められる資料請求から始めることがおすすめです。

② 見積もりの内訳を見る

見積もりに含まれる項目は工務店ごとに様々です。坪単価という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、含まれている内容は会社によって違います。複数社の見積もりを比較し内訳を確認することで、本当にかかる金額が見えてきます。

③ 標準仕様を確認する

床、壁、天井や外壁、屋根、断熱材、キッチン、浴室、洗面台、トイレ…標準仕様がどうなっているか必ず確認をしてください。仕様が異なると比較ができないだけでなく、憧れのキッチンや外観を実現できなくなることがあります。

④ 施工実績をチェックする

工務店の得意なデザインや仕様を把握する実例となります。モデルハウスを持つ工務店もありますが、施工実績を確認することでより現実的なイメージを掴むことができます。

⑤ 担当者との相性

家づくりは建てるまでも長いですが、建てることがゴールではなくスタートです。信頼できて相性が良いと感じられる担当者のいる会社を選ぶようにしてください。

⑥ 保証内容

何十年と暮らしていく新居となりますので、アフターメンテナンスについても確認をしてください。保証期間が長ければ良いわけではなく、メンテナンスの手間の少ないものを使用しているか確認してください。

⑦ 契約を急がせないか

人生における重大な決断となりますので、契約を焦らせるような会社を選ばないようにしてください。「今決めれば値引きします!」と言う会社も多くありますが、必ず立ち止まり後悔のない選択か持ち帰って検討するようにしてください。

工務店とハウスメーカーの違い

価格の違い

簡単に言うと、工務店は安くハウスメーカーは高いことが多いです。もちろん、ハウスメーカーでもローコスト住宅を中心に扱う会社もあれば、工務店でも高品質なハイクラス住宅を扱う会社もあります。

自由度の違い

ハウスメーカーは規格や仕様が決まっており、その範囲内で変更していくことが多いです。一方で、工務店は規格や仕様に縛られずに自由に選ぶことが可能です。

安心感の違い

安心感はハウスメーカーの方が高くなります。テレビCMでも見る会社が多く、倒産などにより家が建たない、アフターメンテナンスを受けられないと言ったリスクが低くなります。

全ての会社が上記の通りというわけではありませんが、大まかな傾向は上記となります。

工務店選びでよくある失敗

1社だけで決める

比較を行わず、最初に話を聞きに行った工務店とそのまま契約してしまった、と言うパターンです。何が正解かもわからず、自分達の本当に建てたい家が何なのかわからないまま家づくりが進んでしまうことが多いです。

安さで選ぶ

人生で最も高い買い物になりますので、少しでも安くしたいという気持ちはわかります。しかしながら、その安さは家を建てるときだけのもので、建物の維持管理費用や光熱費等を考えていないことが多いです。費用対効果を考え、自分達にとって最適な工務店を選んでください。

なんとなく決める

工務店選びは時間も体力も必要となります。進めていく中で疲れてしまい、「なんとなくここで良いか」「前の会社より良さそうだからここにしようか」と軽く決めたくなってしまいます。なんとなくで決めた会社には要所要所で不信感が募りやすく、後悔に繋がることがありますので、しっかりと検討することが重要です。

見積もりで見るべきポイント

総額ではなく内訳

総額で見るインパクトが大きいので目を取られてしまいがちですが、内訳に注目するようにしてください。会社ごとに含まれている項目の違いに気づくと思いますし、仕様の違いも見えてくると思います。標準のグレードを低くすることで一見安く見える会社もありますが、家づくりを進める中でオプションとして金額が膨らんでいきますので注意してください。

付帯工事の有無

付帯工事の内容がどのように記載されているか確認してください。地盤改良や外構、給排水やガスの引き込み、照明、カーテン等の家づくりで必須になる事柄も建物価格ではなく付帯工事扱いで計上されています。この部分を安めに設定しておき、設計が進むにつれて適正な価格へ値上げしていく会社も多くありますので注意してください。

追加費用の可能性

追加となる項目は何があるか営業マンに必ず確認してください。必ず追加となる費用の他にも、オプションで人気のあるものや取り入れたい設備等によるコストアップを概算でも良いので積み上げてもらうようにしてください。

建築士として伝えたい本音

比較しないのはリスク

工務店、ハウスメーカーの比較は必ず行いましょう。比較して検討することで、自分達にとって最高の家づくりを始めることができます。少しの手間で効果は絶大ですので必ず比較検討を行なってください。

迷ったら立ち止まる

家づくりの中では迷う場面がたくさん出てきます。その最初が「どこの工務店にしようか」という方が多いと思います。迷ったら必ず立ち止まり、しっかりと考えるようにしてください。これからの長い人生を過ごす家づくりですので、後悔の無いように考えてから進めるようにしていただければと思います。

お伝えしたい事柄はまだまだたくさんございますので、別記事にてより詳細に記載させていただきます。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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